ポジティブな連鎖を生む!良いレビューを見せるデザイン術

最初のポジティブな行動や意見が次々と他の人にも影響を与え、大きな集団行動につながっていく現象です。この良い連鎖をデザインで戦略的に作り出す方法を見ていきましょう。

ユーザーの口コミがなかなか集まらない

良い口コミは集客に不可欠ですが、一部の熱心なファン以外はなかなかレビューを書いてくれません。口コミの「雪だるま式」の連鎖をデザインで作り出しましょう!

「賛同」を誘うデザイン

行動経済学での『カスケード効果』を使います。
最初のポジティブな意見や行動を際立たせることで、それが他の人にも広がりやすい状況を作り出します。
商品レビュー欄でレビューを「新しい順」や「役に立った順」で並べるだけでなく、「最も参考になったレビュー(トップレビュー)」を大きく目立つデザイン(枠線や背景色)でページの最上部に固定表示します。これにより、後にレビューを書くユーザーはそのポジティブなレビューに影響され、同じように良い評価を書きやすくなります。

まとめ

最初の小さな「良い声」をデザインで大きくすることで、ポジティブな連鎖を生み出しましょう。

さて、ここで次の学びに繋がる問題です!
あるSaaS企業が、顧客のLTV(生涯価値)向上のため、年間契約の比率を増やしたいと考えていました。

年間契約のメリットを最大化するデザイン手法はどれでしょうか?

1:年間契約の割引率を「20%OFF」と目立つフォントで表示する
2:年間契約を選んだ場合の「総額の割引額(例:5,000円お得)」を大きく表示する
3:年間契約を選んだ場合に特別な機能を追加する

投稿者プロフィール

須永萌
須永萌グラフィックデザイナー/デザイン講師
グラフィックデザインの専門学校を卒業後、広告代理店に勤める。
その後、25歳の時にカフェとエステサロンの複合店をオープンし、広報としてデザイン全般を担当。特に女性向けデザインに長け、Instagram広告などSNSでのマーケティング知識を活かしたデザインが特徴。さらに、デザイナー育成のためのオンライン講師も行っている。また、動画編集も得意とし、幅広いスキルを持つ。
「痒い所に手が届く提案」と「学びながら成長できる場」を軸に、幅広く心に届くクリエイティブを届けている。
プライベートでは歳の差姉妹の母。