「あと一歩」で完了させる!進捗状況を見せるデザインの力

人は目標に向かって進んでいることを視覚的に確認できると、モチベーションが維持され、最後まで行動をやり遂げようとします。この進捗の視覚化をデザインで活かす方法をお教えします。

長い手続きでユーザーが疲れてしまう

オンラインでの手続きや設定が長く、ユーザーが「あとどれくらいで終わるんだろう?」と不安になり、途中でやる気をなくして離脱してしまうことがあります。

完了までの道のりをデザイン

行動経済学での『プログレス・バー効果』を使います。
目標までの進捗状況を視覚的に表示することで、ユーザーは「ここまでやったのだからあと少しで完了させたい」というモチベーションを維持できます。複数ステップある申し込みフォームの上部に、「ステップ3/5:情報入力中」といった具体的なステップ数と、視覚的な進捗バーを必ず表示します。さらに、最初のステップを完了した時点でバーを少し多めに進める(例:「ステップ1/5」でバーを30%完了と表示する)ことで、「すでにこれだけ進んでいる」というポジティブな錯覚を生み出し、ユーザーのやる気を高めます。

まとめ

ユーザーの努力を「見える化」し、デザインで最後までやり遂げるよう後押ししましょう。

さて、ここで次の学びに繋がる問題です!
ある地域密着型の店舗が、来店客からのGoogleマップの口コミ数を増やしたいと考えていました。

口コミ投稿を促すデザイン手法はどれでしょうか?

1:店舗内に「口コミを書いてくれたら割引」というポスターを貼る
2:店内の目立つ場所に、すでに投稿された「お客様の声」の中から特にポジティブなものを手書き風のポップで飾る
3:店員がお客様に直接、口コミ投稿をお願いする

投稿者プロフィール

須永萌
須永萌グラフィックデザイナー/デザイン講師
グラフィックデザインの専門学校を卒業後、広告代理店に勤める。
その後、25歳の時にカフェとエステサロンの複合店をオープンし、広報としてデザイン全般を担当。特に女性向けデザインに長け、Instagram広告などSNSでのマーケティング知識を活かしたデザインが特徴。さらに、デザイナー育成のためのオンライン講師も行っている。また、動画編集も得意とし、幅広いスキルを持つ。
「痒い所に手が届く提案」と「学びながら成長できる場」を軸に、幅広く心に届くクリエイティブを届けている。
プライベートでは歳の差姉妹の母。