「らしさ」で納得させる!イメージ通りのデザインで信頼感を高める術


人は目の前の情報がすでに持っている「典型的なイメージ」と似ていると、「これはそうに違いない」と納得してしまう傾向があります。この心理をデザインで活用し、メッセージを効果的に伝える方法を見ていきましょう。
伝えたいことがユーザーに届かない
サイトのデザインがその商品やサービスの「らしさ」からかけ離れていると、ユーザーは「なんだかピンとこない」と感じ、せっかくの情報も受け取ってもらえなくなってしまいます。
期待通りのイメージで安心させるデザイン
行動経済学での『代表性ヒューリスティック』を使います。
ユーザーが持つ「〇〇らしい」という典型的なイメージ(ステレオタイプ)をデザインで満たすことで、信頼感と安心感を生み出します。「高級な美容クリニック」のサイトであれば、過度にカジュアルな手書き風フォントや派手な色は使わず、洗練された白・金・薄いピンクといった配色、プロフェッショナルなモデルの写真、明朝体やエレガントなサンセリフ体のフォントを使用します。「高級感・信頼感」という典型的なイメージをデザインで体現することで、ユーザーは「まさにここなら安心できそうだ」と直感的に判断します。
まとめ
ユーザーが抱く「理想のイメージ」をデザインで具現化し、直感的な納得感を生み出しましょう。

さて、ここで次の学びに繋がる問題です!
ある自動車保険のウェブサイトで、訪問者が保険の必要性を強く感じてくれないことが悩みでした。
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保険加入の必要性を高めるデザイン手法はどれでしょうか?
1:保険料を競合他社と比較して安さをアピールする
2:事故の際に実際に起こりうる、具体的な金銭的・精神的な損失をストーリー形式で紹介する
3:保険会社の歴史と信頼性を強調する
投稿者プロフィール

- グラフィックデザイナー/デザイン講師
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グラフィックデザインの専門学校を卒業後、広告代理店に勤める。
その後、25歳の時にカフェとエステサロンの複合店をオープンし、広報としてデザイン全般を担当。特に女性向けデザインに長け、Instagram広告などSNSでのマーケティング知識を活かしたデザインが特徴。さらに、デザイナー育成のためのオンライン講師も行っている。また、動画編集も得意とし、幅広いスキルを持つ。
「痒い所に手が届く提案」と「学びながら成長できる場」を軸に、幅広く心に届くクリエイティブを届けている。
プライベートでは歳の差姉妹の母。
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