伝え方一つで印象激変!「見せ方」を変える文章とデザインの力

同じ情報でも、伝え方を変えるだけでユーザーの受け取り方や判断は大きく変わります。「得をする」見せ方と「損をしない」見せ方の違いを活かして、ユーザーの行動をデザインで後押ししましょう。

ポジティブな情報がユーザーに響かない

商品のメリットを羅列しても、ユーザーに「自分ごと」として響かず、購入に至らないことはよくあります。
情報そのものではなく、「どのように伝えるか」が重要です。

視点を変える「切り口」のデザイン

行動経済学での『フレーミング効果』を使います。情報は、ポジティブな言葉(利益)で伝えるか、ネガティブな言葉(損失)で伝えるかによって、人の意思決定に影響を与えます。
商品の耐久性をアピールしたい場合、単に「耐久性100%」とするのではなく、「故障率0.1%以下」とあえてネガティブな表現の対極で見せたり、「この商品を選ぶと1年間で5000円得します」という利益フレームと、「この商品を選ばないと1年間で5000円損します」という損失フレームのどちらが効果的か、視覚的にテストします。
損失フレームのほうが行動を強く促す傾向があるため、キャンペーンバナーなどで赤や警告色を使って試すのも有効です。

まとめ

ユーザーがどのように情報を「枠づけ」して受け取るかを意識し、デザインでその切り口を調整しましょう。

さて、ここで次の学びに繋がる問題です!
あるウェビナーの参加申し込みフォームで、入力項目が多く、途中で離脱する人が目立ちました。

離脱を減らすための、フォームの最初のステップのデザイン手法はどれでしょうか?

1:フォームの上部に「あと3分で完了」と時間を示す
2:フォームの最初の入力項目を「メールアドレス」だけにし、次の画面へ進めるようにする
3:フォームの最初でウェビナーへの「期待度」を5段階で評価してもらう

投稿者プロフィール

須永萌
須永萌グラフィックデザイナー/デザイン講師
グラフィックデザインの専門学校を卒業後、広告代理店に勤める。
その後、25歳の時にカフェとエステサロンの複合店をオープンし、広報としてデザイン全般を担当。特に女性向けデザインに長け、Instagram広告などSNSでのマーケティング知識を活かしたデザインが特徴。さらに、デザイナー育成のためのオンライン講師も行っている。また、動画編集も得意とし、幅広いスキルを持つ。
「痒い所に手が届く提案」と「学びながら成長できる場」を軸に、幅広く心に届くクリエイティブを届けている。
プライベートでは歳の差姉妹の母。