「赤」と「青」の使い分けが命運を分ける!感情を操作する配色デザイン


色は、ユーザーの感情や行動に直接影響を与えます。
「このボタンを押してほしい」というときに、何色を使うべきか、行動経済学の観点から最適な色の使い方を解説します。
サイトの色使いが「なんとなく」になってしまう
デザイナーとして色を選ぶ際、感覚やトレンドに頼ってしまい、本当にユーザーの行動を促すための効果的な配色になっているか自信が持てないことがあります。
感情を動かす「色」の戦略的なデザイン
行動経済学での『感情のプライミングと連想』を使います。
特定の色は、特定の感情や行動と結びつきやすいため、それを戦略的に使います。危機感や緊急性を要するボタン(「今すぐ登録」「残りわずか」など)には赤やオレンジといった警告色や興奮色を使用し、行動を急がせます。一方、申し込みフォームの「送信」ボタンや、金融機関のサイトなど「安心感」を重視する場所には青や緑といった信頼感や安定感を示す色を使い、ユーザーの不安を和らげます。
まとめ
色の持つ心理的効果を理解し、ユーザーに最適な感情と行動をデザインで促しましょう。

さて、ここで次の学びに繋がる問題です!
あるオンラインサービスの解約ページで、ユーザーが解約理由を入力する際に非常にネガティブな感情を抱くことが多々ありました。
-
解約後のユーザーの印象を改善するデザイン手法はどれでしょうか?
1:解約理由の入力フォームを長くし、解約を思いとどまらせる
2:解約完了画面で、これまでの利用期間に対する「感謝のメッセージ」と「またのご利用をお待ちしております」という温かいアニメーションを表示する
3:解約前に競合サービスとの機能比較表を見せる
投稿者プロフィール

- グラフィックデザイナー/デザイン講師
-
グラフィックデザインの専門学校を卒業後、広告代理店に勤める。
その後、25歳の時にカフェとエステサロンの複合店をオープンし、広報としてデザイン全般を担当。特に女性向けデザインに長け、Instagram広告などSNSでのマーケティング知識を活かしたデザインが特徴。さらに、デザイナー育成のためのオンライン講師も行っている。また、動画編集も得意とし、幅広いスキルを持つ。
「痒い所に手が届く提案」と「学びながら成長できる場」を軸に、幅広く心に届くクリエイティブを届けている。
プライベートでは歳の差姉妹の母。
最新の投稿
ブランディング・デザイン2025年10月24日不満を「感謝」で上書きする!トラブル対応のデザイン術
ブランディング・デザイン2025年10月23日「赤」と「青」の使い分けが命運を分ける!感情を操作する配色デザイン
ブランディング・デザイン2025年10月22日「高い=良い」を確信させる!高級感を演出するデザイン戦略
ブランディング・デザイン2025年10月21日迷いをなくしてスピードアップ!選択肢を減らすデザインの鉄則


