“残りわずか”の一言で売上が変わる?行動を動かすデザイン

「手に入りにくいもの」「数が少ないもの」ほど価値があると感じる人間の心理をデザインに活かすことで、ユーザーに「今すぐ行動しなきゃ!」という切迫感を与えることができます。

ユーザーに「後回し」にされてしまう原因とは?

魅力的な商品でも「いつでも買える」と思うと、ユーザーは「あとでいいや」と購入を先延ばしにしてしまいます。
この先延ばしを防ぐデザインが必要になってきます。
意外と自宅近くの有名店でも、「実は知っているけど行ったことがない」なんてことありますよね。お友達に感想を聞かれても、「行ったことがない」というので驚かれたり。

切迫感を生む「限定」の演出デザイン

行動経済学での『希少性の原理』を使います。入手しにくいもの、限定されたものに対しては、人は強く価値を感じ、手に入れたいという欲求が高まります。例えば、商品ページの在庫表示を工夫します。単に「在庫あり」とするのではなく、「在庫残りわずか!あと3点」と、具体的な数字と警告色(赤など)で目立たせます。また、セール期間を示すカウントダウンタイマーをスマートフォンでも画面の目立つ位置(フッターなど)に固定表示することで時間的な限定性を常に意識させることもできます。

まとめ

「今逃したら手に入らない」という心理的な圧力をデザインで作り出し、ユーザーの決断をサポートしましょう。

さて、ここで次の学びに繋がる問題です!
とある旅行予約サイトが、予約完了後のアンケートで満足度が伸び悩んでいました。特にサービスの「スムーズさ」について否定的な意見が多くありました。

サービス全体の満足度を上げるために、予約完了画面(エンド)で何をすべきでしょうか?

1:次の旅行の広告をたくさん表示する
2:予約した旅行地の美しい高画質の写真を画面全体に大きく表示する
3:予約完了までに発生した細かいトラブルについて謝罪文を入れる

投稿者プロフィール

須永萌
須永萌グラフィックデザイナー/デザイン講師
グラフィックデザインの専門学校を卒業後、広告代理店に勤める。
その後、25歳の時にカフェとエステサロンの複合店をオープンし、広報としてデザイン全般を担当。特に女性向けデザインに長け、Instagram広告などSNSでのマーケティング知識を活かしたデザインが特徴。さらに、デザイナー育成のためのオンライン講師も行っている。また、動画編集も得意とし、幅広いスキルを持つ。
「痒い所に手が届く提案」と「学びながら成長できる場」を軸に、幅広く心に届くクリエイティブを届けている。
プライベートでは歳の差姉妹の母。