個人事業主がデザインを自分でやるべきか外注か迷ったときの考え方

個人事業主としてスタートしたばかりの頃、「デザインを自分でやるべき?それとも外注?」と迷ってしまうことって本当に多いですよね。
SNS投稿、名刺、チラシ、バナー…やることはたくさんあるのに、デザインに時間を取られてしまうと本業に集中できず不安になる方も少なくありません。

しかも今の時代は、デザインの印象がそのまま“信頼度”につながるため、間違った方向で進めるのも怖く感じてしまいます。

この記事では、そんな迷いを抱える個人事業主さんが「安心して選べるように」デザインを自分でやる場合と外注する場合のメリット・デメリット、そして判断基準までわかりやすくまとめました。

読み終える頃には、「自分はどの選択が合っているのか」が自然と見えて、デザインに振り回されない軽やかな働き方に近づけますよ。

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個人事業主がデザインで迷う理由とは?

個人事業主がデザインで迷ってしまうのは、“自分のためのデザイン”と“お客様に届けるためのデザイン”の線引きがとても難しいからです。起業初期はやることが多く、デザインの優先順位が定まりにくいため、どう進めればいいのか判断がつかなくなりがちです。また、今の時代はSNSやLPなどのビジュアルがそのまま信頼や集客につながるため、「失敗したらどうしよう」というプレッシャーも大きくなります。まずは、なぜ迷いが生まれるのか、その根本理由を理解することで、次の判断がしやすくなります。


起業初期は「やることが多くて時間が足りない」

開業準備、集客、SNS発信、メニュー作り…起業初期は本業以外にも膨大なタスクが押し寄せます。デザインは見た目以上に“考える作業”が多く、気づけば数時間経っていることもしばしば。限られた時間の中で作業しようとすると、「自分でやるべきか」「外注した方がいいのか」判断がつきにくくなります。時間が足りないのは“能力不足”ではなく、単純に作業量が多すぎるから。まずはその現状を認めてあげましょうね。

「自分でやるべきか外注すべきか」の判断基準がわからない

個人事業主にとって、デザインの線引きはとても曖昧です。「できそうな気がする」「費用は抑えたい」という気持ちの一方で、「でも下手なデザインは印象を悪くしない?」と不安も湧いてきます。判断基準が明確にないまま作業を進めようとすることで迷いが生まれ、結果として手が止まってしまうのです。大切なのは“目的に合っているか”で判断すること。これを後半でしっかり解説していきます。

デザインが売上や信頼に直結する時代背景

今はSNSやLP、チラシなどで「視覚情報」が一瞬で判断される時代です。デザインの印象がそのままサービスの質として受け取られやすいため、起業家にとってデザインは信頼獲得の大切な要素です。「デザインが整っている=安心して任せられる人」という認識が広がっているからこそ、迷いが生まれやすくなっています。これはむしろ、デザインを味方にすれば“信頼は高められる”ということでもあります。

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デザインを“自分でやる”メリットとデメリット

自分でデザインを作ることには、大きなメリットもあれば見落としがちなデメリットもあります。特にCanvaの普及により、「自分でやった方が早いし安いかも」と感じる人も増えています。でも、根本的な“世界観づくり”や“レイアウトの基礎”がないまま自己流で進めてしまうと、逆に時間ばかりかかってしまうことも。ここでは、自分でデザインを進める場合に知っておきたいメリット・デメリットを整理していきます。

コストを抑えられる・スピード感がある

自分でデザインする最大のメリットは、費用を抑えられること。外注のような見積もりややり取りの時間も必要ないので、“思い立ったらすぐ作れる”スピード感も魅力です。修正や微調整も自分のタイミングで行えるため、簡単な発信や日々のSNS投稿などは自分で作る方がスムーズな場合もあります。

世界観づくりの知識不足で迷子になりやすい

一方で、世界観が定まっていない状態で自己流デザインを続けると、投稿ごとに雰囲気がバラバラになりやすいです。色やフォントが統一されないことで、ブランドの印象が安定せず、「どんな人なのか」「何をしているのか」が伝わりにくくなることも。デザイン迷子になりやすいのは、知識不足ではなく“世界観の軸”が決まっていないだけです。

学習コストと制作時間が大きな負担になる

デザインには基本的なルールがあり、それを知らずに作業すると何度もやり直すことに。結果として時間がかかり、本業に支障をきたすケースもあります。起業初期は特に学ぶことが多いので、デザインまで全て自力でやろうとすると大きな負担に。自分でやると決める場合は、作るものを限定するのがおすすめです。

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デザインを“外注する”メリットとデメリット

外注は「お金がかかる」とネガティブに捉えがちですが、“時間を買い、クオリティを買う”という意味ではとても効率的な選択肢です。ただし依頼の仕方によってはミスマッチが起こることもあるため、メリット・デメリット両方を理解しておくことが大切です。

クオリティの安定・世界観の統一がしやすい

プロのデザイナーに依頼すると、全体の世界観を統一する視点でデザインを仕上げてくれます。ロゴ、チラシ、名刺、SNS投稿のトーンまで揃うので、ブランドの見え方が一気に整います。「この人に頼めば安心」という印象づけができるのも、大きな強みです。

本業に集中できる時間を生み出せる

外注は、単なるデザイン制作の代行ではなく“自分の時間を取り戻す方法”でもあります。デザインに数時間かける代わりに、本業の準備や発信に全力を注げるように。特に起業初期はやることが多いため、時間のゆとりはそのまま心のゆとりにつながります。

費用・依頼の手間・相性のミスマッチのリスク

デメリットとしては、費用がかかる点と、依頼先との相性によって満足度が大きく変わることがあります。また、目的や世界観を正しく伝えられないと、仕上がりがイメージと違うケースも。事前のすり合わせがとても重要になります。

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個人事業主がデザインを自分でやるべきか外注すべきかの判断基準

どちらが正解というわけではなく、“状況に応じて判断する”のが一番大切です。自分の時間と売上、そして世界観のクオリティを総合的に見て決めると迷いが少なくなります。

売上につながる発信か“優先度”で判断する

売上に直結するLPやチラシ、サービスページなどは外注すると効果的。一方で、日常の投稿や軽い告知は自分で作るなど、優先度で選び分けると迷いが減ります。

時間単価で考えるとどちらが得かを比較する

デザインに5時間かけてしまうなら、その時間で本業に集中した方が売上につながる可能性があります。自分の“時間単価”で考えると、外注が実は割安な場合も多いです。

ブランドの世界観をどこまで自分で作れるか

世界観が整っていない状態で自力で進めると迷子になりがち。ブランドの軸がまだ固まっていないなら、最初だけ外注して土台を作ってもらうのも安心です。

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自分でデザインする場合に押さえるポイント

自力で進めるなら、最初に“軸”を決めることが何より大切です。軸さえあれば、迷わず進められるようになります。

色・フォント・トーンを最初に決める

ブランドカラー3色、フォント2種類、写真のトーンを決めるだけで統一感が生まれます。世界観のブレを防ぐための大切なステップです。

テンプレートを賢く使い“ゼロから作らない”

Canvaのテンプレートをベースにすれば、短時間でも整ったデザインに仕上げられます。色と写真を変えるだけでも、自分らしい世界観を出せますよ。

最低限のレイアウト基礎で“伝わるデザイン”に

余白・整列・視線誘導。この3つを意識するだけで、読みやすく伝わるデザインに近づきます。難しいテクニックは不要です。

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外注する場合のデザイナー選びのコツ

外注の満足度は“誰に頼むか”で決まります。相性の合うデザイナーと出会えれば、それだけで発信がスムーズになります。

実績とテイストが自分の世界観に合うか

ポートフォリオを見て「好き」と思えるかどうかがとても大切です。デザインの方向性が合うデザイナーは、意思疎通が早く安心感があります。

目的・ターゲットを伝えられる準備をする

誰に届けたいのか、どんな印象にしたいのかを簡単にまとめておくと依頼がスムーズに。目的の共有は仕上がりを大きく左右します。

料金・納期・修正回数の事前確認を徹底する

トラブルを避けるためにも、事前の確認はしっかり。短納期の場合は追加料金が発生する場合もあるため、最初に明確にしておくと安心です。

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自分でやる+外注を組み合わせた“ハイブリッド型”の働き方

すべてを自分でやる必要も、すべてを外注する必要もありません。両方のいいとこ取りをする“ハイブリッド型”は、起業女性にとても向いています。

テンプレートは自作、重要なものだけ外注する方法

普段の投稿は自作し、LPやチラシなど大事な部分は外注するという方法。時間もコストも節約できて、バランスよく進められます。

長期的に伴走するデザイナーを持つメリット

固定のデザイナーがいると世界観が育ち、あなたのビジネスや価値観を深く理解した状態でデザインを作ってくれます。安心して任せられる存在に。

デザインの仕組み化で作業を圧倒的に時短する

テンプレート化、ルール化をすることで「今日の投稿どうしよう…」がなくなります。発信が軽くなり、継続しやすくなります。

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まとめ|個人事業主は“頑張るところ”と“任せるところ”を分けよう

デザインは、個人事業主にとって“信頼をつくる大事な要素”です。でも、すべてを自分で抱え込む必要はありません。自分でやる部分と任せる部分を分けることで、あなたの時間と心にゆとりが生まれ、結果として発信のクオリティも高まっていきます。

世界観を大切にしながら、必要なところだけプロの力を借りるのはとても賢い選択です。
「自分に合う方法でいいんだ」と思えたら、それが一番の成功への近道。

あなたのペースで、あなたらしい発信を大切に進めていきましょうね。

投稿者プロフィール

児島佐予子
児島佐予子デザイン屋
岡山県出身。京都造形芸術大学を卒業後、大阪でリクルートの代理店と印刷会社にて営業職を約10年間経験。様々な業種のお客様と関わりながら、ヒアリング・デザイン発注・校正など、現場の最前線で社会の酸いも甘いも経験する。
結婚・出産を機に退職し、子育てと家計のためにパート生活へ。その中で「何か自分の力でやってみたい」と思いながらも、「どうせ私には無理」と諦めモードな毎日を過ごす。また10年以上にわたり心気症(病気不安)とも向き合い、心の浮き沈みと共に過ごす時期も。
そんな私を救ってくれたのがデザインとの出会い。
色やレイアウトに没頭する時間は、不安を忘れられる貴重な時間であり、気づけば「夢中になれるものがある人生って、こんなに楽しいんだ」と思えるように。
現在は、小学生と未就学児の娘を育てながら、個人事業主から企業まで幅広いお客様とご一緒に、チラシや名刺、SNSテンプレートなどのデザインを制作。
自分らしい働き方”を探求しつつ、夢中な人々へ「本業に集中できる時間」と「必要なデザイン」を届ける“余裕をつくるデザイン屋”として活動中です。