ブランドカラーの決め方に迷う人!へ自分に合う色を探す方法

「ブランドカラーを決めたいけれど、どんな色が自分に合うのかわからない」「好きな色でいいの?それとも戦略的に選ぶべき?」——そんな迷いを感じている方は多いのではないでしょうか。
ブランドカラーは、ただの“デザインの一部”ではなく、あなたやあなたのビジネスの印象を左右する大切な要素です。色には心理的な効果があり、見る人の感情や行動にも影響を与えます。
この記事では、初心者でも自分に合うブランドカラーを見つけられる方法を、具体的なステップで解説します。感覚に頼らず、想いや世界観をしっかり表現できる色選びを一緒に整えていきましょう。
そもそもブランドカラーとは?意味と役割を理解しよう
ブランドカラーとは、あなたのビジネスや活動の“顔”となる色のこと。ロゴや名刺、SNS投稿など、あらゆる場面で使われるこの色は、見る人の印象を決定づけます。
たとえば「青」は信頼感、「ピンク」は優しさ、「黒」は高級感を感じさせるように、色には感情を動かす力があります。
ブランドカラーを上手に選ぶことで、あなたの想いや価値観を視覚的に伝えられるだけでなく、「この人らしい」「このブランドっぽい」という一貫した印象を生み出すことができます。
ブランドカラーがもたらす印象と心理的効果
色は人の心に直接働きかけます。たとえば、赤は情熱・行動力を、緑は安心・自然を連想させます。あなたのビジネスの目的や届けたい感情に合わせて選ぶことで、見る人に“心地よい印象”を与えることができます。心理的な効果を理解して選ぶことが、ブランディング成功の第一歩です。同じ色の服でYouTubeの動画に出ている、あの色と言ったらこの人!と思い出してもらえたら大成功です。
色がブランディングや集客に与える影響
SNSやホームページを見た瞬間の「印象」は数秒で決まります。統一感のあるブランドカラーは、プロらしさや信頼感を生み、結果的に集客にもつながります。逆に色使いがバラバラだと印象が定まらず、ファンになってもらいにくくなります。
そして、ブランドの信頼感や世界観をつくる“色の力”!色は言葉以上にメッセージを伝えます。
温かい色は親しみを、クールな色は知的さを表現するなど、世界観を形づくる土台になります。自分の想いやサービスの価値を、色を通して自然に伝えられるのが“ブランドカラーの力”です。
ブランドカラーを決める前に整理すべき3つのポイント
いきなり色を決めるのではなく、まずは“土台”を整えることが大切です。ブランドカラーはあなたの想いを表現するツールなので、目的やメッセージを明確にしないと「なんとなくの色選び」になってしまいます。ここでは、色を決める前に考えておくべき3つのポイントを整理します。
ブランドの目的とメッセージを明確にする
「何のためにこのブランドを届けたいのか」を明確にすることが第一歩。たとえば「安心感を届けたい」「前向きな気持ちを応援したい」など、目的を言葉にすると、それに合う色が見えてきます。目的が定まることで、選ぶ色にも一貫性が生まれます。ポジティブな印象を与えたいのにブランドカラーが青だったらなんだかちぐはぐを感じてしまいます。
ターゲット層(顧客)のイメージに合わせる
色選びは“自分が好き”よりも“相手がどう感じるか”が大切です。
ターゲットが20代女性なら柔らかいトーン、ビジネス層なら落ち着いた色合いなど、届けたい相手の印象に合わせて選ぶことがポイントです。自分の好きな色ももちろん大切ですが、あくまでも相手がどう感じるかに焦点を当てましょう!
競合と差別化できるカラー戦略を意識する
似た業界のカラー傾向を調べ、自分のブランドだけの色を選ぶと印象に残りやすくなります。たとえば美容系がピンクに偏っているなら、グリーンやベージュで差をつけるなど、“他と違う”色選びが鍵です。
自分に合うブランドカラーを見つけるための考え方
ブランドカラーを見つけるには、感覚ではなく“意図”を持つことが大切です。
自分らしさを表現するために、価値観や世界観を整理してから色を選びましょう。好きな色だけではなく、「見てほしい印象」「届けたい感情」から逆算することがポイントです。
自分の価値観や世界観を言語化してみる
「どんな想いで仕事をしているのか」「お客様にどんな気持ちになってほしいか」を書き出してみましょう。
言葉にすると、自分の世界観が明確になり、それを表す色が見つかりやすくなります。いくつかの同じようなキーワードがでてくると、色も決まりやすくなります!
感覚ではなく“印象キーワード”で色を選ぶ
「やさしい」「上品」「元気」「落ち着き」など、印象を言葉で表してから、そのイメージに合う色を探すと選びやすくなります。心理的イメージ辞典や配色ツールを使うのもおすすめです。
好きな色と“ブランドに合う色”は違うと知る
好きな色がブランドに必ずしも合うとは限りません。たとえば、落ち着いた印象を与えたいのに、ビビッドピンクを使うと逆効果に。客観的な視点を持つことで、バランスの取れた色選びができます。
初心者でもできるブランドカラーの決め方ステップ
ブランドカラーを決める流れは、①ベース、②メイン、③アクセントの3色を選ぶことから始まります。この3色を決めるだけで、デザイン全体の統一感が生まれます。
ベースカラー・メインカラー・アクセントカラーを決める
ベースカラーは背景や印象を支える色、メインカラーはブランドを象徴する色、アクセントカラーは強調したい部分に使う色。3色の役割を理解して配置すると、バランスの良いビジュアルになります。
カラーパレットツールで組み合わせを試す
無料の「Coolors」や「Adobe Color」などを使うと、相性の良い配色を自動で提案してくれます。初心者でも手軽に試せて、世界観を確認しながら進められます。
CanvaやAdobe Colorで世界観を視覚化する
Canvaでは、写真からカラーパレットを抽出できる機能も。自分のブランドイメージに近い写真を選び、そこから色を拾うと“感覚に合う色”を見つけやすくなります。
色の心理効果から選ぶ!ブランドイメージ別おすすめカラー
色の心理効果を知ると、自分の目指す印象にぴったりの色が見つけやすくなります。ここでは、代表的なイメージ別におすすめカラーを紹介します。
信頼・誠実を表すブルー系
青は信頼感・安心感を与える色。コンサル業や教育関係など、誠実な印象を求めるブランドに向いています。
やさしさ・女性らしさを感じるピンク・ベージュ系
ピンクやベージュは、やわらかく優しい印象を与えます。美容・サロン・カウンセリング系のブランドにおすすめです。
元気・行動力を与えるオレンジ・イエロー系
明るく活発な印象を与えたい場合にぴったり。元気やポジティブさを発信したいブランドに向いています。ひまわりのような黄色も前向きなイメージですね!
高級感・落ち着きを演出するブラック・ゴールド系
ラグジュアリーな印象を出したい場合は、黒や金が効果的。落ち着いた雰囲気や上品さを演出できます。
ブランドカラーを決めるときのNGパターンと注意点
色選びで失敗しやすいのが、「好きだから」「流行っているから」という理由だけで選んでしまうこと。ここでは避けたいポイントを紹介します。
好きな色だけで決めてしまう
感情だけで選ぶと、ターゲットに合わない場合があります。自分では「かわいい」と思っても、お客様には伝わらないことも。
トレンドカラーに流される
一時的な流行色は、すぐに古く感じてしまうことも。長く愛されるブランドを目指すなら、普遍的なカラー選びを意識しましょう。流行色は注意してくださいね。
複数の色を使いすぎて印象がぼやける
色が多すぎると、何を伝えたいのか分かりにくくなります。3色以内にまとめるのが基本です。
決めたブランドカラーを効果的に活かす方法
決めた色は、デザイン全体に一貫して使うことでブランド力が高まります。SNS、名刺、Webサイトなど、すべての媒体で同じトーンを保つことが大切です。
SNS投稿やWebサイトに一貫性を持たせる
投稿ごとにトーンを統一すると、「この人の投稿だ」と一目でわかるようになります。アイコンや背景色なども統一すると効果的です。
名刺・ロゴ・チラシなど全デザインに統一感を出す
紙もののデザインもSNSと同じ色を使うことで、ブランド全体の信頼感が増します。
季節やイベントに合わせて柔軟にアレンジする
基本カラーを軸に、季節感を出すサブカラーを取り入れると新鮮さを保てます。
まとめ|ブランドカラーは「自分らしさ」と「伝えたい印象」で決めよう
ブランドカラーは“好きな色”ではなく、“あなたの想いを伝える色”です。
自分の価値観・ターゲット・世界観を整理したうえで、心理効果を意識して選ぶことで、あなたの魅力が自然と伝わるブランドが育ちます。
初心者でも、3色ルールと一貫性を意識すれば大丈夫。色はあなたの想いを可視化する最強のツールです。
焦らず、楽しみながら“あなたらしい色”を見つけていきましょう。
投稿者プロフィール

- デザイン屋
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岡山県出身。京都造形芸術大学を卒業後、大阪でリクルートの代理店と印刷会社にて営業職を約10年間経験。様々な業種のお客様と関わりながら、ヒアリング・デザイン発注・校正など、現場の最前線で社会の酸いも甘いも経験する。
結婚・出産を機に退職し、子育てと家計のためにパート生活へ。その中で「何か自分の力でやってみたい」と思いながらも、「どうせ私には無理」と諦めモードな毎日を過ごす。また10年以上にわたり心気症(病気不安)とも向き合い、心の浮き沈みと共に過ごす時期も。
そんな私を救ってくれたのがデザインとの出会い。
色やレイアウトに没頭する時間は、不安を忘れられる貴重な時間であり、気づけば「夢中になれるものがある人生って、こんなに楽しいんだ」と思えるように。
現在は、小学生と未就学児の娘を育てながら、個人事業主から企業まで幅広いお客様とご一緒に、チラシや名刺、SNSテンプレートなどのデザインを制作。
自分らしい働き方”を探求しつつ、夢中な人々へ「本業に集中できる時間」と「必要なデザイン」を届ける“余裕をつくるデザイン屋”として活動中です。
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