迷いをなくしてスピードアップ!選択肢を減らすデザインの鉄則

選択肢が多すぎると、ユーザーは決定を下すまでに時間がかかり、最終的に「選ぶのが面倒」になって離脱してしまいます。この現象を理解し、シンプルなデザインで行動を促す方法を見ていきましょう。

ユーザーの意思決定が遅すぎる

サイトのグローバルナビゲーションやカテゴリー一覧など、ユーザーに多くの選択肢を提示しすぎると、サイト内での行動が停滞してしまいます。

選択肢を最小限に抑えるデザイン

行動経済学での『ヒックの法則』を使います。
選択肢の数が増えるほど、意思決定にかかる時間は長くなります。ユーザーの迷いを減らすために、選択肢を最小限に絞り込みます。購入ボタンやCTA(行動喚起)の周辺で、ユーザーに「登録」「購入」「戻る」「ヘルプ」など、複数の選択肢を与えないようにします。最も重要な「購入へ進む」ボタンだけを色や大きさで際立たせ、他の選択肢は目立たないように配置するか、次の画面へ移動させます。これにより、ユーザーは迷わず行動へと進めます。

まとめ

ユーザーの行動を加速させるためにデザインで不要な「迷い」の要素を徹底的に排除しましょう。

さて、ここで次の学びに繋がる問題です!
ある高級ジュエリーブランドが、オンラインでの高額商品の購入率を上げたいと考えていました。

高額商品の購入を促すデザイン手法はどれでしょうか?

1:商品ページで「今ならポイント10倍」と強調する
2:商品を身に着けた人物の写真を美術館や高級ホテルなど洗練された場所で撮影し、大きく表示する
3:他のブランドの類似品との価格比較表を掲載する

投稿者プロフィール

須永萌
須永萌グラフィックデザイナー/デザイン講師
グラフィックデザインの専門学校を卒業後、広告代理店に勤める。
その後、25歳の時にカフェとエステサロンの複合店をオープンし、広報としてデザイン全般を担当。特に女性向けデザインに長け、Instagram広告などSNSでのマーケティング知識を活かしたデザインが特徴。さらに、デザイナー育成のためのオンライン講師も行っている。また、動画編集も得意とし、幅広いスキルを持つ。
「痒い所に手が届く提案」と「学びながら成長できる場」を軸に、幅広く心に届くクリエイティブを届けている。
プライベートでは歳の差姉妹の母。